出会い系サイトで宗教勧誘する美人女
出会い系サイトで4つほど年上の女性で写メを見る限りでは顔は
なかなか可愛い新しい女性が見つかりました。「ドライブしている」と
メールが来たので、「連れてって」と頼んでみるとあっさりとOK。
錬金術を行っていたパチンコ屋の近くにすぐに来てくれた。
あらかじめ聞いていた彼女の車種。予想通り系のワゴン車だったので、
あとはフロントにフワフワがあれば、もうそれは“アイシテル”のサイン。
「こんばんは、Aです。」こっ・・・これは!?黒いワゴンRを運転して
いたのは、黒髪で清純そうなかなりの美人。写メを凌駕するクオリティの
顔面であり、人違いを疑うレベルだった。私「こんばんは・・・メチャメチャ
美人ですけど、美人局とかじゃないですよね?」Aさん「えー、なにそれ!
褒めてるんですかー?」受け答えも至って普通。少し遊びなれていない
感じではあるが、必死に笑顔を見せてくれる。残念ながらフロントに
フワフワはなかったが、ココナッツ系の芳香剤の香りが充満している。
タバコを吸っている様子はなく、なぜこんな女性が出会い系サイトを
やっているのか・・・日本の草食系男子達に喝を入れてやりたい気分だった。
私「ドライブとか、どこ行くんですか?」Aさん「普通にブラブラする
だけですけど行きたいとことかありますかー?」行先の選択権を与えて
くれたようだが、彼女は普通に右折や左折をしながら、住宅街をゆっくり
進んでいる。ドライブというには余りに不向きなコースだ。なんか・・・ヤバい。
出会い系サイトで想像以上の美人が来たとき、次のいずれかのパターンが
考えられる。➀美人局(あとから怖い男の人が出てきてお金を取られる)
②お金目当て(寸前で高額な金銭を要求される、援助交際含む)
➂メンヘラ・精神病(急に発狂する)。私が遭遇した今回のAに関しては
④の“新しい世界へと導いてくれる”だった。
Aさん「着いた!」私「えっ、ここどこ?」何の役にも立たなそうな低い塀に
囲まれた大きめの一軒家。時刻は20時を回っていたが、電気がついており、
駐車場にも複数台車が止まっていた。私「Aさんの家??」Aさん「まあ、
家みたいなものだよ!」Aと出会ってから15分も経っていないのに、私は
Aの自宅へと見事に潜入することに成功した。Aが“自宅”と呼んだその家には、
表札の代わりに“〇〇教総本山”みたいなことが書いてあった。
・・・なんか、理解した。
Aと出会って20分も経っていないのに、私はAの“家族”たちに手を引かれて、
周りを囲まれていた。このペースでいけば、30分後には入籍しており、
1時間後には子供ができているだろう。私はAの“家族”たちから、この世が
どんなに汚れているかと、ここからでも極楽浄土に行く方法がたくさん
あることを教えてもらった。教えてる間に40歳くらいのミセスが涙を流し始めた。
そのミセスの涙で、“宗教に入るフリして、Aとヤレないかな・・・”という
汚れた心が浄化され、“今すぐ帰ろう”とう正しい道を選ぶ事ができた。
その後も、かすかな希望を胸に、Aとは3回ほど会ったが、どんなに車内で
良い雰囲気になっても、30分以内には総本山に連れて行かれていた。
3回目くらいはもう若干入信しているくらいミセスの話を覚えていた。
4回目に「私達と“家族”になる気はないんですか?」とAからメールで聞かれ、
「Aさんと夫婦にはなりたいんですが・・・」みたいなことを言ってからメールは
来なくなった。後日、同じく出会い系サイトを活用している男友達が
「めっちゃ可愛い女と今日会える!」と報告があった。
「総本山に連れて行かれるぞ」とアドバイスすると、
「ひがむな!」と一蹴された。南無阿弥陀仏。