女か男かわからない相手は初恋の人に瓜二つ

SはSNSで自分の顔写真を何枚もアップしていた。

プロフィールは“男性”となっており、普段は男の

プロフィールなんて見ないのだが、Sの顔は男性にも

かかわらず、私の初めてを奪い、消えていった“Y”に

そっくりだったのだ。

 

そして画像に映る指などは、決して男性の指ではなく、

これは完全に“女性”と確信。「初恋の人に瓜二つなんですが」

とメッセージを送ると「〇〇の店長だよね?知ってます」と

返信が来た。そのままの流れでSの家に遊びに行くことと

なったが、実際にSはYに瓜二つという事でとても強面なのだが、

髪の毛が水前寺清子くらい短く、男と言われても判別が難しい

容姿だった。服装も完全に男性であり、声も低く、性的な魅力は

全くなかった。

 

しかし・・・Yに似ている。キラッキラの童貞だった私の全てを奪い

春風のように駆け抜けていったY・・・私は垢抜けて調子に乗り、

たくさんの女性と経験を重ねてきた。今ならYをリードして

あげられる。私の成長した姿を、Yにそっくりで、水前寺清子

ような髪型のSに全て見せつけることを決めた。

 

Sは胸もほとんどなく、Yとそっくりの顔面だけがモチベーション

だった。おまけにSの部屋は町営住宅のボロボロの和室で、多分、

違う部屋に親が寝ている感じだった。さらに、Sはブラジャーは

つけず、パンツは男物のボクサーパンツを履いていた。

 

完全に男にしか見えなかった。勢いでキスをすると拒否される

ことはなく、目を閉じたSの表情は本当にYそのものだった。

それだけで私のイチモツは立ち上がり、もう歯止めが利かなくなった。

そのボクサーパンツに黄金の右腕を伸ばす・・・

「無理!無理!嫌われたくない!」突然、Sが拒否を始めた。

 

しかもとても低い声で。あまりに突然で、しかも少し涙目なので、

私は完全に引いていた。結局、私はそれ以上はせず帰ることにした。

でも、冷静に考えればSは本当に男だったのかもしれない。

ボクサーパンツの中には、私よりも立派なイチモツが隠れて

いたのかもしれない。SのSNSにアップされた画像を遡ると、

学ランを来た画像を見つけた。本当にどっちだったのか今でも

分からない。